新人・若手教育について 第4回
■□■ 考えさせられる ■□■
アタシがどんなに憤りを覚えても、今の体制が崩れないであろう事は重々承知していますが……。
悔しいです。
なんで、新人を若手を育てようとしないのか?
旧体制のまま、改革しようとしないのか?
同じ日本語という言語の通じる相手なのに、何故きちんとした言葉を使おうとしないのか?
ただ「動け」「考えろ」って云われたって、新人に経験なんてあるわけないんだから、無理までは云わないしても、難しいことであるのは先輩達だって知ってる筈なのに。
それでも、そうとしか云えないのは分からないから。
自分たちもそう育てられてしまって、若手にどう説明すれば知らないから。
そして、その一言で片付けてしまうのが一番簡単だし、何より楽だから。
便利な言葉ですよね。
何をどう、と云うのを省いて「自分で考えて動けよ」
新人が新人なりの経験値で考えて動けば。
「そんな事しなくていい」「回りを見て動け」「他にもっとやることがあるだろ」
って怒鳴ればいいだけ。
何をするのが最良なのか教えろよ。
それは不必要な行いなのか。今はまだすべきじゃないのか。どのタイミングですべき事なのか。
臨機応変ケース・バイ・ケースって云ったって、大まかな流れは決まってきてる。それでいいから。基礎がないのに応用なんて出来るはずがない。
それでも、教えようとしない。
それどころか。
「教える時間がない。忙しい。
自分で覚えようとしなきゃ駄目だ。
そんな事も出来ないようじゃ駄目だ。
俺が新人の頃は、自分からどんどん仕事を探して動いたもんだ。
やる気がない。
学生気分が抜けていない」
ご大層な詭弁でもって、教える面倒さを放棄している自分たちを擁護する。
「最近の若い奴は、甘ちゃんの根性無しが多いから、其奴の為を思ってるのに、怒れば直ぐに、辛い、辞めたいって言いだす。
我慢って云う物を知らない。
俺達の頃は物が飛んできたり、手が出たりしたもんだ。
今の奴は駄目だね」
無用に甚振る。
なんでこんな悪習が脈々と受け続けられているのかが分からない。
こういった事を云うのが美徳されるのか?
理不尽な甚振りさえも愛の鞭と甘受しなければならない事が美徳なのか?
それとも分からない私が、おかしいのか?
例えばこんな、よくある実話。
サスもSSも仕込みが終わって、小休憩。休憩あけに前明かりのシュート。
舞台も片づいてるし、時間もある現場だから、前明かりのシュートをしてみようとフロントに上がる。
舞台中が暗くなって、シュートを始めようとすると先輩が上がってきて一言。
「俺がやるから。
ここにいても仕方がないから、下に行ってれば?
何かやることあるだろ? 」
そんな風に云われて居続けられる筈もなく下に戻れば。
「下にいたって何にもならないだろ?
上でシュート見させて貰って来いよ」
どこにいるのが正解なのか?
上で我を張って。
「イヤです。自分にやらせて下さい」って強請るのが正解なのか?
そんな我を張ることを求められていたのか?
答えは結局、分からないまま。
「新人は怒られなくなったらおしまい」
これだって詭弁にしか聞こえない。
ただ、ストレスの発散場所が欲しいだけじゃないのか?
鬱憤の吐け口にする為に、
「新人は怒られなくなったらおしまい」
この言葉を延々と受け継いでいるのではないか? と思えてならない。
アタシは新人を怒ることを反対しているのではなくて、不必要な程、怒る事が反対なんです。
理不尽な事で。
自分の憂さ晴らしの為に。
教えるのが面倒だから。
自己顕示欲を満足させる為に。
アタシはこの話題が上るときに必ず過ぎる言葉があります。
モラル・ハラスメント。
精神的嫌がらせ。といった、ところでしょうか?
フランスでは2002年に労働法にモラル・ハラスメント規制が加えられたそうです。
島国根性が根強く人権問題に対して閉鎖的な日本では、まだまだ遠い未来の話でしょうが、いつかモラル・ハラスメントと向き合ってくれる日が来ることを願っています。
なにやらダラダラと書いていますが要はモラル・ハラスメントに負けないで。って事で。
見事に完敗したアタシが云える台詞じゃありませんけどね(苦笑)
アタシは幾度も書いていますが、ドロップ・アウト組です。
云う人が云えば、所謂「負け犬組」ってヤツです。
だから、ここでこんな事を書いているのを「負け犬の遠吠え」と思われる方も大勢いらっしゃるかも知れません。
この際、それはそれで良いと思っています。
ごく僅かな人数でも、この問題に真剣に向き合ってくれるようになれば。
全体のほんの何割かでも、アタシみたいな思いをする子が減ってくれれば。
新人さん・若手さん。何故か脈々と受け継がれている悪習から抜け出せない先輩達が、自分の美徳を貫こうとする愚行の犠牲にならないで。
それが願いです。
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