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【ひろぽ】's BLOG

本番中の故意的な灯体落下は可能か?

芝居とかバレエの漫画等々でよくある事故ですね。
本番中に上からスポットが落ちてくるって。
可能性的には0に近いかも。
場所を狙わなければ、まだ何とかなるかもしれませんが。
それでもかなり難しいと思われます。
理由の一つとして灯体を吊り込む際に安全確認が十二分にされます。
灯体が落ちないように確りとチェーン等でバトンに繋がれるわけです。
吊り込みに最も必要なハンガーも固定されてしまいます。
次に灯体に電気を流す為にコネクタを差込口に入れなければなりません。
電化製品を家で差込口に入れるのと同じですね。
で、それが何の関係あるのか?
大有りなんです。
そのコネクタが曲者で割りと抜け辛い。
本番中に抜けてしまうと困りますから (笑)
しかも、もっと抜けないようにコードを固定してしまうんです。
そうなると。
ハンガー・チェーン・コードの三種類の落下防止の処置が取られていることになります。
これで本番中に使用する灯体の落下は、かなり無理が生じるのがお解り頂けましたでしょうか?
使用していない灯体でも、殆どの場合が端に寄せられてしまいますね。
それか降ろされちゃう。
では。
本番中に天井近くに上がって落とせばよいのでは?
この場合でも辛いでしょう。
下手に歩き回れば袖にいるスタッフにバレバレですし、緩めておこうものなら揺れてしまい即座に照明部が上がってきてしまいます。
照明部って上を気にしているものなんです。
結果、諸々の事情を考慮すると灯体落下は不可能に近い。
という事です。
もし成功させようと思うのならば、被害者になる予定の方の劇団等と付き合いの長い照明会社を選んで、入社して、数年コースで修行して、チーフクラスになってプラン書いて、本当は不要だけど必要っぽい灯体吊って、サルでも手懐けて本番中に落として貰う。
それしかないでしょう。
幕間の転換中にもバトン降ろすことは多々ありますし、長期公演ならば毎日毎日本番20分前後前にはチェックを入れられてしまいます。
一回公演でも然り。
諦めた方が無難でしょう。
万が一成功しても犯人もろバレ。
分が悪すぎます。
稀に事故もある事はありますが、矢張り可能性は低いです。
まだ、事故を故意に起こす方法としては、ペンチ等を落ちやすい位置においておく。
んで、落ちてくれるのを待つ。
か、金属製のシートを落ちやすく入れておく。
落ちてくれるのを待つ。
の、ほうが現実的ですね。
これは比較的ある事故です。
が、タイミングは計れません。
本番中にアップダウンがあればその下にはいないよう指示が出ている筈。
ま、諦めてください。きっと無理です。
因みに。
もし入社までの条件をクリアして計画を立てて実行する場合。
事前に必要な作業が幾つかあります。

各バトンのタッパチェック
  作業後現状復帰に必要なのです。
使用している全灯体のアタリチェック
  これも矢張り作業後現状復帰に必要なのです。
それに伴う全場の転換
  単独サス系があった場合転換しないと確認できない為。
球がえ
  球が切れてしまったらサスを下ろされてしまいますから。
色がえ
  色が変色してしまったら下ろされてしまいますから。
全灯体のアタリ直し
  十中八九動いてしまっているでしょうから。
再び転換
  と同じく実物がないとアタリが正確に取れないので。
現状復帰
  まったく同じ状態にしておかないと細工がばれる可能性大。
出演者の健康管理及び演出家の精神衛生管理
  例えば出演者の立ち位置でアタリを取っている場合に急遽、
  病気等で代役が立ってしまって立ち位置の変更が出ると困ります。
  演出家の気が変わって変更されると困りますから。

先ず必要最低限の作業が以上でしょうか。
これを一人でするとなるとかなりの集中力と体力。
そして明かり屋さんとしての経験が絶対的に必要です。
【ひろぽ】の実績じゃ絶対無理。
アタリなんて一人じゃ見えないところもあるし。
尚且つ、以上の事は次の日稽古なし一幕に転換済みの本番のみで犯行を一幕中に実行する。
という大前提が必要です。
もし転換でもされたら転換中に何らかの事故が起こる可能性もありますからね。
そんな訳で【ひろぽ】は灯体落下事故に見せかけた殺人はオススメしません。
あっそうだ。
もし万が一これを読んで実行する方がいらしても当方は一切の責任を持ちません。
悪しからず。
って実行する人なんて誰もいないってば(笑)

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