関俊彦・舞台照明屋応援blog
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【ひろぽ】's BLOG

Date: 2007/04/03(火)   Category: 舞台全般
素直な感想からの相乗効果
一つ前の記事(ココ)の真面目な話の続き。
いいや、引っ張って来ちゃえ。

【Z107M-tracer-】 2007/04/02(月)の記事より


上質の芝居を観るコトは、芝居全体のレベル向上に繋がると信じてるから。
お客様が優しすぎると、役者はある程度までしか育たないと思いますわ。
観客が育つとともに、役者もスタッフも育つ。
そう信じています。
相乗効果。
最高じゃありませんかっ
双方ともに高めあえるだなんてっ。
難しいコトなんて、考えなくてイイ。
芝居の良し悪しなんて、難しく考えなくて、素直に思ったコトを云えば良い。
アンケートに書けばイイ。
面白かったら、面白かった。
つまんなかったら、つまんなかった。
難しい言葉なんて、必要ありませんわ。
お客様が感じたコトが正しいコト。
だって、そう感じたのなら、そう感じさせてしまったってコトですモノ。

って、コトの続き。
たまに……でもないか。
「素晴らしかった」「面白かった」的な賛美の言葉しか受け付けない団体様、役者様を見かけます。
そういった団体様、役者様はかなりの率で。
「つまらない」的なコトを云われると、芝居を分かっていないだとか自分が出来ないコトの負け惜しみだとか、なら自分で演ってみろだとか云い出す。
ソレを聞くと。
「この団体様・役者様は向上心がないのかな? 」
とか。
「お山の大将でいりゃ、満足なのか」
とか、思いますわ。
また、ファンサイドも賛美以外を受け入れないような流れを感じることもある。
それはどうなんだろ?
怖いコトだと思いません?
賛美(ソコまでいかなくとも、誉め言葉に値するモノ)以外は駄目だなんて。
日本にはブーイング文化がなかった(正確には、無かったわけではないんだけれども)からなのかも知れないんだけど、褒めなきゃ駄目文化が根強いように思える。
素直な感想は駄目?
面白かった。
つまらなかった。
感想を大きく分けりゃ、その二つでしょうに。
その一方しか駄目だなんて、おかしな話だと思いません?
アタシ、高校時代に演劇鑑賞(学校の授業の一貫)で某劇団の舞台を観させられたんです。
それが金を払って観る価値に値するモノだとは、思えなくて。
素直に感想文にそのコトを書いたら。
担任に。
「役者さんに失礼でしょ? 」
と、云われ。
書き直しを求められた。
当然、書き直さなかったけど。
だって、それが素直な感想ですモノ。
何故、それは認められない。
不思議だぁ。
そいでね。
今も、同じコトを思い続けてる。
褒めなきゃナンない。
舞台なり、TVなりで観た役者の感想を書けば。
誉め言葉の反対に位置する感想だと。
「役者をけなすのは、不快だ」と云われる。
それが納得出来ない。
私は、(キチンとしたプロの)役者に直に感想を伝えられる機会もある。
その時は、素直に云って大丈夫。
なのに。
観客サイドからクレームが出るコトが少なからずある。
うぅ〜ん。
褒めなきゃ駄目文化の弊害なんでしょうかねぇ。
別にね、批判・批評を推奨しているワケじゃないんです。
ただ、素直な感想を出そうよって云ってるんです。
団体・役者・スタッフ側が本当に欲しいのは、上っ面だけを飾った誉め言葉じゃなくて、素直な感想。
面白かった。
つまんなかった。
それでもイイ。
でね、観客もその簡単な感想から、段々と観る目が育って来ちゃう。
『目を肥やしなさい』『見る目を養いなさい』とは?で、簡単な感想の積み重ねから、目が肥えてくる理由を書いてるんで参照していただけると有り難いです。)
でね、観客の目が肥えてきて。
簡単な感想から、ちょいと鋭い感想が出るようになる。
それを団体・役者・スタッフ側が見聞きして。
受け止めて、噛み砕いて、消化して、栄養にして、育つ。
そうすると、観客も上質な作品と出合う機会が増えて、良い意味でまた肥える。
その繰り返しで、互いに育っていく。
なのに、上っ面だけを飾った誉め言葉だけしか駄目だとなると、互いの成長が止まっちゃう。
現状維持でイイのだと勘違いして終わっちゃう。
勿体ないよなぁ。

うぅ〜んと。
早い話が。
素直な感想、万歳っ!!
ってコト?

んで。
当ブログの舞台照明屋応援サイドの本館【ka-i-ka-n】で監修をしてもらってる、旦那様【ひろろ】が、付け足したいってコトなんで。
以下、【ひろろ】より。



今回の記事を読んで、舞台作品を作っている側からの考えを言わせてもらいますと、
観客の皆さんからの、意見・感想は「良かった」「悪かった」どちらも大歓迎です。

なぜなら、私たちは自己満足がしたくて作品を作っているのではなく、お客さんに楽しんでもらうために作っているからです。
芝居を見て思ったことの中から、良い評価だけを言われるよりも、不満を感じたのならば、それも教えてほしいのです。

色々な人が観ていれば、私たちが気づかなかった感じ方や、思い方がきっとあるはずです。
長い間稽古をやっていても、完璧な作品などは有り得ません。
少しでも良い作品を作っていくためには、褒め言葉以外の意見も大切なんです。

それに、お客さんはお金を払い、時間を使って舞台を見に来ているのですから、自分が感じたことで有れば、それを発言するのに、躊躇する必要はありません、当然の権利です。
ただし、作り手も感想すべてに振り回されるわけでは無く、情報一つとしてみる場合もあります。

たとえば「ラストシーンの解釈に納得がいかない」とアンケートに書かれていても、ここは芝居の流れ的には、これで良いと考え、そのままのこともありますし、そういった風に解釈されるのなら、説明が足りないのだと思い、手直しを入れる場合も有るでしょう。

とにかく、舞台の作り手は自分達が作った舞台を観て、観客が発言することを否定できないし、観客は、お金を払って観た舞台に対して思う事、感じる事を否定されるべきではないし、発言する自由も有ります。
お客には、発言の権利があり、作り手にはその意見を自由に受け止める権利があるのです。

しいて例外を上げるとすれば、発表会ぐらいでしょうか。
「私は、ここまでの技術を身につけました」「こんな事ができるようになりました」とお客さん(身内の人間)に発表する場で、あんまり否定的な感想を言うのもどうかと思いますしね。
同じような意味で、入場料を取っていない公演や、チケットを知り合いのみに販売し、不特定多数の人には広告していないような公演も、仕方ないかな。
貪欲な向上心を持たないのなら、「良かったよ」「面白かったよ」的な意見だけを聞きたい気持ちも分かりますし、こういった、アマチュア(少し広い意味ですが)の公演では仕方ないでしょうね。




以上、【ひろろ】からのコメントでした。

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